2008年05月04日
こいのぼりイベントで広がる、和と輪。
子供のころ、父が太い竹の支柱を立ててこいのぼりを揚げてくれた。夕方になると、母がこいのぼりを支柱から外して部屋に取り込んだが、兄と二人で大きな口のこいのぼりの中に入って遊んだ。こいのぼりの胎内は暖かくて日光のにおいがした。「こいのぼりが破れる」と、母にしかられたが、楽しかった。
4月25日(金)〜5月10日(土)の期間中、墨田区の都立東白鬚公園で、「第12回すみだこいのぼりフェア」が開催されている。期間中は、大小約350匹のこいのぼりが大空を泳ぐ。模擬店や親子フリーマーケットのほか、津軽三味線、丸太切り体験など、楽しいイベントも予定されている。
私が自転車をこいで会場に行ったのは4月29日の午後4時過ぎだったので、この日のイベントはほとんど終わっていたが、期間中、ずっと泳いでいるこいのぼりは十分楽しめた。
「第12回すみだこいのぼりフェア」は、墨田区と墨田区文化観光協会が後援しているが、主催者は民間の「カット倶楽部」の皆さんだ。事務局の坂井紘彌さんに話を伺った。
―もう、長く活動されているのですか?
「このイベントは12回目になりますが、こいのぼりを集める準備期間が2年くらいありましたので、活動は15年ほどになります。こいのぼりは、関東周辺だけでなく、静岡や青森の方からも戴(いただ)きました」
―イベントにこいのぼりを使おうと考えたのは、どういうきっかけですか?
「どこかでこいのぼりの催し物があって参考にしました。この地域には団地などが18棟ありますが、みんなで集まって楽しめるものがいいと、倶楽部のみんなで考えました」
―空を泳ぐこいのぼりを見ていると、確かに楽しい気分になりますね。子供の頃を思い出します。期間中は子供さんも大勢来るのでしょうね。
「5月4日、5日がメーンで、津軽三味線、丸太切り体験、折り紙教室、らくがき・シャボン玉コーナーや、警察や消防と協力して行うイベントもあります。期間中に親子フリーマーケットも開催しますが、4日、5日は遊んでもらうために親子フリーマーケットをほかの日にしています」
坂井さんは優しい表情で話してくれた。周辺の団地などには高齢者の方も住んでいるが、ゴールデンウィークには、おじいちゃん、おばあちゃんに会いに、お孫さんが大勢来るそうだ。坂井さんの名刺には「和と輪を広げよう私たちのまち」と書かれていた。「カット倶楽部」の皆さんの活動は、確実に和と輪を広げているようだ。【了】
【写真】大空を泳ぐ鯉のぼり。墨田区の都立東白鬚公園で開催中の「第12回すみだ鯉のぼりフェア」にて。(撮影:葦乃原 光晴、4月29日)

